新元号が発表されましたね!
令和
まだいまいちしっくり来ませんが、この元号に込められた通りの世の中になるといいですね☆
そして、平成がいよいよ終わるんだなあとあらためて実感です。
っていうか、平成元年って言ったら
平成元年4月は、XのBLUEBLOOD発売から30周年ですよ!
なのに、なんだかあんまり?それが騒がれてないようなので、おいどんなりにひっそりと書かせてもらいたいと思います。
このアルバムがなかったら、今の自分はないと思います!
それくらい影響を受けたアルバムのうちのひとつです。
Xが登場してきた1988年あたりは、バンドブーム真っ盛りで、ちょうどBOOWYが解散してポッカリ穴が空いたところで、次はどんなバンドが天下取るのかな?って感じの状況でしたよね。
そんなときに初めてXを見たのはベストテンで紅を演奏したときでした。
ド派手なビジュアルドラムのオニーチャンがピアノもやるなんてすごい!と衝撃を受けました。
あとやはりTOSHIさんのハスキーボイスがすごく印象的で。
大至急CD屋に走りました!
とにかく何もかも強行突破でガンガン突き進んでいくエネルギーに引かれました。
このアルバムのための合宿が20日くらい、1988年の夏に河口湖のキャメロットというところで行われたようなんですが、実はこのキャメロットには、学生時代ちびらりの伊神さんと海ちゃんで何度か音楽サークルの合宿で行ったことがあるんですよ。
ここでENDLESS RAINが生まれていたとは知らなかった!
さらにご縁はXがインディーズ時代に拠点としていたのが池袋のペンタというスタジオなのですが、ここもうちらの音楽サークルがよく使っていたスタジオで、当時を知るサークルの先輩によりますと、当時Xはピンク色のド派手な機材車でリハに来ており、その機材車を見るたびに「げっ!Xだ!」と思っていたそうです笑。
なぜならばXのあとにスタジオ入ると、スティックの削れた木の破片だらけ、ドラムのまわりの床は汗だらけで、ものすごい状態だったそうです笑。
YOSHIKIさんの気合いを感じますね。
ちなみにおいどん所有のRoland D-50は、この池袋ペンタでずっと使われていたものを90年代に処分品みたいな感じで安く譲ってもらったものです。
もしかしたらYOSHIKIさんも当時これを使ったかも・・・なんて思うとちょっとロマンがありますね☆
さて、アルバムの内容なんですが、30年ギターをやってきて、つたないながらも何枚か「アルバムを制作する」っていうプロセスを経て来た今の自分があらためてこのアルバムを聴くと、また全然違う角度で楽しめて新しい発見がたくさんあるんです。
まず、音がちょっともっさりしてる笑。
音圧がないし、ツーバスをもう少しクリアにできんかったか、あとギターももうちょい音圧を、、、とか思ってしまうのはPROTOOLS全盛期に生きている現代ならではですね。。。
今のメタルの音作りからすると、ボーカルに比重を置いた歌謡曲的ミックスと言えるでしょうね。
ヘヴィメタルとしてのミックスは、前作のVANISHING VISIONの方がチープながらも正しくジャパメタのバランスなってると思います。
でも、当時はこのような過激なパワーメタルが有線とかで普通に流れることが前代未聞だったんですから、Xの音楽性を広めるためには、やっぱりこのミックスで正解だったんですよ。
これで有線新人大賞を獲ったんですから!
関係者情報によると1989年1月だとデジタル48トラックのSONY PCM3348が出たばかりの頃で、アナログマルチをマスターにして、スレイヴに24トラックのPCM3324とかPCM3348を何台もつないで頑張っていたそうです汗。
当時、ROSE OF PAINの合計90トラック!みたいなのがインパクトすごかった笑。
ほかにもたくさん、今だからこそ気がつく事があり、
レベッカがフレンズをレコーディングした今はなきCBSソニーの信濃町スタジオでレコーディングしたんだなぁ!とか
HIDEさんの音作りはどちらかというとドンシャリ気味で楽曲を彩るプレイをしていて、PATAさんはミッドが張っててマーシャルらしいサウンドでドスッと屋台骨を支えてるんだよな!とか。
HIDEさんはおそらく通称アメーバと言う緑のBC.Richのギターで、これがかなりミッドのないドンシャリな音なんですよね。とか。
当時はライブではADA MP-1をPEAVEYのヘッドのパワーアンプつないでやってたんだけど、レコーディングはきっとJCM-800にOD-1じゃないかな!とか。
昔はギターのハモリにコーラスをかけてるんだと思ってたけど、今思うとこれはもしかして信濃町スタジオ所有のRolandのディメンションSDD-320を卓でかけてるんじゃないかな!とか。
ワールドアンセムの最後とかのヴォコーダーは何使ったんだろう?
当時だともしかしたらKORG DVP-1じゃないかな!とか。
ああ〜この青いジャケットは、仲條正義さんという資生堂とかで有名なデザイナーさんなんだよな!とか。
そういわれたらどことなく資生堂っぽい?笑。
とかいろいろ、とにかく今だからわかることかあるんですが、
そういうですね、、、
いろ〜んな細かいことは
実はど〜〜〜うでもよくてッ!!!笑。
やはりこのアルバムで一番重要なことは
気 合 ! ! ! これです!!!
オレたちを笑ってたあいつらを見返してやる!
メジャーを変えてやる!
そういう熱いエネルギーほとばしっている!!!
で、実際、ものすごい風というか嵐のように、音楽シーンの土手っ腹に風穴を開けてくれました。
楽曲も各メンバーの個性がいかんなく注入されており、
誤解を恐れず言うと、Xが本当の意味でバンドだったのはこのアルバムまでだと思うんです。
ものすごい強烈な個性を持つメンバーが奇跡的にひとつになってたのは、
見返してやる!っていう「共通の敵」があったからこそだと推測します。
そしてこの5人でぶつかりあって完成させたこの傑作アルバム一枚で一気にモンスター化し、どこにも敵がいなくなってしまった笑。
文字通り「無敵」!
でも、そしたら自分たちでも制御不能なくらいのビッグビジネスになってしまい、
もうよくわからんけど次はアメリカに行くぞ!みたいなことしかできなかったのかもしれない。
あの時はそうすることでしか、バンドをまとめることができなかったのかもしれない。
そんな風に思うんです。
LAでレコーディングされたJELOUSYもまた素晴らしいアルバムで、音質も格段に進歩してますし、「これまでYOSHIKIばかりに頼ってしまったからオレたちも頑張ろう!」っていう気合までもがつまった超名盤であることに間違いないんですが、、、やはり「バンドが駆け上がっていくときの気合!」というものは、このBLUEBLOODにたしかに感じるんですよね。
音質じゃないんですよ。
「気合」なんですよ!!!
この時期のYOSHIKIさんにしかない、完全に破滅に向かっているドラムプレイ。
YOSHIKIさんのドラムは、グルーヴが独特なんです。
人間を高揚させる魔性のグルーヴを持っている。唯一無二です。
そのグルーヴは今でも健在です。
ですが、この時期は自分にリミッターかけてないから、本当に神がかっている。
具体的には、スネアがものすごい前のめり。っていうかめっちゃ走ってる!笑。
でもそれが全然不愉快ではなく、むしろ聞いている人の心をめっちゃ煽るんですよね〜。
高揚感を得られるドラムなんです。
ピアノでのタイム感と、ドラムでのタイム感が全然違うのがすごい。
ピアノはめっちゃタメ気味ですから笑。
まさに曲によって使い分けてます。
本当に天才の中の天才と思います。
HIDEさんとPATAさんの鉄壁のツインリード。それぞれが個性的で対照的な2人。
しかし考えぬかれ、完璧に構築されたギターは、圧倒的な説得力がある。
でもまだこの時はhideさんの才能はまだ開花してないですよね。
ソロで花開くあの感性の原形がまだ芽を出しはじめた感じ。
そこいくとTAIJIさんのベースラインは、この時点である意味完成している。
WEEKENDとか、言って見たら普通のスリーコードの8ビートのジャパタを、まさに神がかったベースで演出してます。
さらにENDLESSRAINのベースラインとか、まさに天才ですよ。
このアルバムをレコーディング時点で、音楽技術的な見地で見たら、TAIJIさんがこのバンドでダントツで上手いと思います。
走っていくYOSHIKIさんの肩に手をかけて、ちょ!待て!全体見ろよ!とバンドとのバランスを取ってるのがよくわかります。
当時アレンジの鍵はTAIJIさんが握っていたと聞きました。
TAIJIさんとHIDEさんが参加する前の「紅」の鹿鳴館のライブ動画が上がってますが、今みたいな華麗な展開のない地味な曲でしたよね。
TAIJIさんとHIDEさんのアレンジが、このバンドに劇的な化学変化を起こしていたと思います。
そして、おそらく声が擦り切れてボロボロになるまで永遠にリテイクさせられたであろうTOSHIさんのボーカル。
当時PROTOOLSがあればピッチ簡単に直せたのに!涙。
しかしこれだけの多彩な楽曲を、「何をやってもX!」としてるのは、間違いなくTOSHIさんのボーカルですよね。
5つの個性がぶつかり合って完成されたこのアルバム。
もう全部が全部、気合いの結晶!
しかもすべてがバンドとして最高のバランスだと思います。
音楽的には、
オリンピックの開会式みたいなオープニングSEから、
スラッシュメタルみたいな怒涛のメロスピで幕を開け
8ビートの絶品ジャパメタのあと
シャッフルのアメリカンハードロックが来たと思ったら
何万人が一斉にジャンプする超ド級パワーメタル!
(こんなメタル曲は世界的に後にも先にも一曲しかないギネスものですよね)
と思ったら映画の主題歌にもなる感動的なピアノバラード・・・
そして演歌みたいなアルペジオからハロウィンのような展開と歌謡曲のメロディを持つ大曲でありながら代表曲!
インド音楽から始まって突如ファンクに展開するインスト
いきなしテンポ200を超えるスラッシュとハードコアが合体した超絶曲!
キッス的なアメリカンハードロックが来たな!と思ったら
10分くらいあるクラシカルな超大作様式美プログレでトドメ!
最後は綺麗なピアノバラードで締めくくるという
もうやりたい放題じゃないですか笑。
でもこれがX!!!
これだけの多彩な楽曲が同じアルバムに収録してなんの破綻もなく成立していることがすでに奇跡!!!
ほんとに、この時にしかできないすごい作品だと思います。
というわけで、このアルバムを聞くたびに気合が入るんです!
いろんな人々を勇気付ける、ほんとにすごいアルバムだと思います。
っていうか爆発寸前GIGの「完全版」を30年記念で出してくれないかなぁ。。。
でもピアノソロのバッハをRoland RD-1000のチェンバロの音色で弾いたままENDLESS RAINの冒頭4小節やっちゃったりしてるから修正が必要だろうけど、、、無理だろうなぁ・・・・
このとき、まさかYOSHIKIさんがジェット機で世界を股にかけて活躍するセレブになるとは夢にも思いませんでした笑。
誤解ないように言いたいのですが、おいどんは現在のX JAPANもこのときと同じくらい最高だと思ってますよ!
永遠のメタラーのままセレブでもあるという、こんなすごい存在は後にも先にも、絶対ありえませんよ!
常に前人未到の道を歩み続けるX JAPANをフルリスペクトです!!!
誠に僭越ながら昔、ちびらりで紅をコピーさせていただいたことがあります。
(注:中間部のツインハモリで音を間違ってるのは海ちゃんです笑。)
VIDEO またいつかコピーしたいなぁ!このころのXを!
さて、そんなこんなで、AZRAELの仙台公演がいよいよ近づいてまいりました!
熱い想いをもって行きますので、仙台のみなさん待っててくださいね☆
また関東から日帰りも可能ですから、遠征を検討してるみなさんも是非!
詳細はこちら
2019/04/01(月) |
日記