あっきーブログ

あっきーのAZRAEL MOONCHILD解説(A面)

いよいよAZRAEL MOONCHILDが12月21日に発売されます!

後悔してるのは、ちびらりのレコーディング時の詳細をメモしてなかったこと。
なので、アルバム完成時のいま覚えている備忘録として残しておくことにします。

なお、これから書くようなレコーディング裏話、おいどんはこういうの大好きな方なんですが、そういうのをあまり読みたくない方はどうぞ読まないでください。
これから語られる内容のほぼ全てが完全に野暮な話ですから笑。

では行ってみましょう!

まず音質ですが、今まで音源いくつか発表させてもらってますが、今回ギターサウンドはこれまでのどのアルバムより満足しています。

自分のマーシャルでリアンプしたことと、ミックス、マスタリングエンジニアのやすこ(ベースのYASU)のおかげです☆

ちなみにレコーディングのやり方はこちらに書いた通りです。


バッキングはほぼ全て、ライブでメインで使ってるESPのささきょんかすたむぶいを使用。
座って弾きにくいんですが、やっぱりブリッジミュートが唸るのはこのギターなんですよね。
たくさん弾いてるのでなじんでるというか。

それでは一曲ずつ書いて行ってみましょう〜


<1>The Birth Of The Universe
やすこ作曲のインスト曲。
壮大なスケールのアルバムへと誘う感動的なオーケストラです。
リーダーも書いてましたが、ほんとにレコーディング時には曲は完成しておらず、ドラムレコーディングのときに時間があまったので、佐川さんに適当に叩いてもらったものに、やすこがオーケストラをつけたものになります笑。

HELLOWEENのEAGLE FLY FREEが始まる前のインストみたいなのがあったらいいよね〜みたいなノリで、収録するかどうかわからないけど、いちおうドラムだけ録っておこうみたいな。

でも壮大なアルバムのオープニングにめちゃくちゃいい感じになったと思います。

<2>Moonchild
やすこがAZRAELに加入して最初に提出した曲。
最初のバージョンはアキラさんにぴったり合うキーではなかったのと、曲がもっと長かったので、メンバーみんなでアレコレ言って現在のカタチになりました。
MOONCHILDというキーワードは、かなり初期からアキラさんから出て来ておりました。
いろいろな解釈ができるキーワードですよね。

オレはその言葉を聞いた時に、昔読んだ「僕の地球を守って」という少女漫画がパッと思い浮かびました。
月から地球を見ているみたいな。
シオンとモクレン。。。
なので、そういうイメージでギターを弾きました。

ちなみにおいどんのピックには、その漫画の名セリフが刻まれております。

前半のソロを担当してます。ギターはESP M-IIです。
宇宙空間みたいな浮遊感を出したくて、個人的にはあまりやらないスウィープからはじまってトリッキーなタッピングでアップダウンをするソロを弾いてみました。
そのあとのリーダーのソロはタメ気味の泣きの感じなので、好対照で良い感じかなぁと思います。


<3>Surveillance Society
CDに付属の解説にも書かれておりますが、リーダーが「EdguyのBabylonのような疾走曲を思いついた!」ということでデモを作ってきた曲。
おいどんはその曲を知らなかったので早速聞いて見たところ、「全然似てないじゃん!」っていう笑。

っていうかとりあえず、オレがこのバンドに加入していちばん感じたことは、バンド内で飛び交う「あのバンドのコレみたいだね!」みたいな会話に全然ついていけないということです笑。
メンバーみなさん、ものすごいメタルマニアな人たちなのです。

そしてそういうマニアックな会話が飛び交っているのを、「ああ〜なるほどですねぇ」と適当にあいずちをうちながらも、心の中で「一体何を言ってるんだろうこの人たちは?」と思いながらもやりすごしているという笑。

リーダーがきたたくさんにキーボードの音色を指示を出す時も、「あのバンドの三枚目の二曲めのBメロみたいな音色を!」とかリクエストを出すんですが、それに対してきたたくさんも、「はいわかりました!〇〇〇の〇〇〇ですね!」と百科事典のように答えが出てくるんです。
そしてキーボードのボタンをポチポチと押しながら、そういう音色を選んでくると、まさに見事その通り!みたいな。

ここでこのお二人のことを書いておこうと思いますが
リーダーときたたくさんの関係は、なんとも言葉で表現できないコンビなのです。
信頼しあう上司と部下のような、星一徹と飛雄馬のような笑。

しょっちゅうクビになってるんですが、ホントにクビにはなってないんです笑。

きたたくさんは、言葉遣いとかをリーダーに注意されて「クビだっ!」と言われると、すごく嬉しそうに「はいっ!」と答え、
すごい反省してるのかと思いきや、目は全く笑っておらず、数分後しれっとタメ口をきいたりしているという笑。

で、それを聞いて佐川さんが、「安田くんは、卓也のタメ口をよく聞き逃さないよねぇ」と、よくわからないところに感心をしているという笑。


そういうよくわからないコントのような雰囲気がステージでも自然と出てますので、
初めて見る人はちょっと不思議に思うかもしれませんが、どうぞプロレスのようなものだと思っていただければ笑。

さらに書くと、きたたくさんのキーボードの音色は、
アズには欠かせない重要なキーポイントなんです。

たとえばギターのサウンドって、もうある種決まってるじゃないですか。
極論するとギャーンとマーシャルの良い音出てれば成立するわけで。

しかしこういうジャンルのキーボードって、実は正解がないんですよ。
ツインギターがハモリで細かいバッキングやってる、
ツーバスドコドコ鳴ってる、
ベース動いてる、
アキラさんがコーラス重ねまくってる、

ではキーボードはどうすれば?という。

ストリングス?
オケヒ?
ベル?
オルガン?
コーラス?
和音で弾く?
単音でカウンターメロディ?
あえて無音?

無限に選択肢があるわけなんですよ。

そこにリーダーときたたくさんの絶妙なコンビが必要になってくるわけです。

膨大なライブラリーの中から、ヒントを模索して、

ひたすらトライアンドエラー。

そういうやりとりを繰り返してオリジナルの音色を作っている、ということなんですよ。
そして、そのやりとりに、先程のプロレス的な要素がどうしても必要みたいなんです笑。知らんけど笑。

まあ、そンな感じで、うわ〜なんだかすげえバンド入っちゃったな!と思いながら、
ものすごいマニアックな会話が飛び交う中、おいどんは適当にやりすごしているのでした笑。

おいどんは後半のソロを担当。
ギターはイングヴェイストラトを使いました。
今年はギター弾き始めて30周年ということで、イングヴェイを再びコピーしていたので、どこかで使いたかったんです。
立ち上がりが早く歯切れの良いプチプチした感じが、いかにもストラトならではのキラっとした感じになって良い感じかなと思いました☆



<4>Fly Till The End Of Time
元オリジナルメンバーの白尾さんの曲で、シングルCD My Blackest Heartに収録されていた曲。

おいどんがAZRAELに加入した2013年のときに、リーダーから「アルバムに入ってない曲なんだけど、白尾の曲でとても気に入ってるのがあり、ライブでやりたいので大至急覚えてほしい」とのお達しがあったのを覚えてます。
たしかにアズの曲の中でも、他にない独特のノリがあり、ライブでもお客さんがジャンプしたりしてとても盛り上がる曲です☆

2013年のワンマンライブに白尾さんがスペシャルゲストで出てくださって共演できたのがとても嬉しかったなぁ。
白尾さんいつかまたご一緒しましょうね!

今回のバージョンは白尾さんのオリジナルをリスペクトしつつ、おいどんなりのアレンジを入れさせていただきました。
Aメロのテンション感のあるクリーントーンがお気に入りですね☆
こういうのは今までのアズにない感じが出せたかなあと。

コーラスではなくデチューンをかけてレコーディングし、ミックス時にディレイをかけてもらってます。
またこの曲の中間部には、おいどんの大好きなフランジャーをかけて、時空を歪めるイメージにしております。

ソロは前半担当。ギターはこれもM-IIですね。
白尾さんの弾いてらっしゃった印象的なフレーズをかなり踏襲させていただいております。平尾昌晃先生の平尾メロディならぬ、白尾メロディと勝手に呼ばせていただいてますが、白尾さんのメロディはシンプルに聞こえますが実はトリッキーで、不思議と耳に残るんですよね。
これはほんとにすごいことなんですよ。
アズの代表曲のコンパクトなのに不思議とクセになるあの感じは、白尾メロディがとても重要なポイントなのだと思います。



<5>Dreams Die Hard
メンバーみんなで新曲を提出してみんなで吟味しているときに、リーダーから突如ファイルが送信されてきて、何かと思ったらフォルダ名が「晶のボツ曲」という名前になっていた笑。

その中に2〜3曲入っていたうちの一つがこれです。

リーダーもアルバム付属の解説で語ってますが、ほんとにアキラさんのデモが強烈すぎました笑。
おいどん的には、昔懐かしいSEGA MARK IIIとかの音楽みたいだな!というのが第一印象・・・笑。
(おいどんはSEGA大好きですからね!褒め言葉ですよ!)

リーダーが「デモはちょっとアレだが、歌メロが良いからこれをやってみよう!」というので、まずは「もう少し現実的なデモ」を作ることになったんですが、しばらくみんな放置していた笑。

ダチョウ倶楽部じゃないけど、「どーぞどーぞ」的な笑。

そしたらアキラさんが、「だれかワシのあの曲をなんとかしてみてくれんかのう?(爆笑)」というおねだりがあり、まずはやすこがアレンジをしてくれました。
これでかなり良いカタチになったんですが、それを聞いてオレがさらにアイデアをひらめいたので、その後のイントロのツインリードのメロとか、サビ後半のコード進行とか、いろいろ細かいところをアレンジさせてもらいました。
さらにリーダーがサビ始まりのアイデアや、全体の構成バランスと、中間部のアレンジを、またきたたくさんも何パターンもキーボードーフレーズを考えてくれたりして、この時点で一度スタジオに入ることに。

スタジオで何度か合わせてみて、佐川さんもいろいろアイデア出してくれたりして、他の曲はほぼデモ通りだったりするのが多かったりするんですが、この曲はほんとにみんなでアイデアを出し合ってできた曲です。

結果いかにもアズらしい、でも新しい感じのメロハーになって、とっても気に入ってます☆

ソロは前半担当。これはVで弾きましたね。
けっこうロケンローというか、ブルージーなイメージですかね。
こういうソロも、いままでのアズにはなかったかなぁと思って弾いてみたんですがいかがでしょうか笑。



B面へつづく

  1. 2018/12/20(木) |
  2. 日記

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