ギタリスト藤岡幹大先生が、1月5日にお亡くなりになりました。
藤岡先生はESPのモニターアーティストであり、MI JAPAN、およびESP Music Schoolの講師もされてましたので、
僕はESPとスタッフとして大変お世話になりました。
あまりにも突然のことで、まったく心の整理がつきませんが、、、
たくさんの方がいろいろな形で追悼されているのを見させていただき、
大好きな藤岡先生のことを、僕も一筆書かせていただきたいと思いました。
このブログで書くことは公私混同なのかもしれませんが、先生のことを少しでもみなさんに知っていただきたいという気持ちで書きましたのでご容赦いただきたいと思います。
初めてお逢いしたのは、2005年の楽器フェアだったと思います。
ESPブースにて、ESPが世界に誇る音楽学校MI JAPANの講師陣によるデモ演奏をしていただいたときです。
「藤岡先生はじめまして!ESPの佐々木です!」とご挨拶したところ、
少女のようにかわいらしいニッコニコの笑顔で
「よろしくお願いします♪」
と、この名刺を差し出されました。

ちょ!
ギター戦車て。。。汗。
しかも、どうして幹大の
「大」だけ、青色なのか。。。
こ、これはフリなのか?
突っ込め!というフリなのか???
と一瞬プルプルと震えざるを得ませんでした笑。
この絶妙なセンスが、なんとも藤岡先生らしいんですよ〜
いちいちツッコミを入れたくなる素晴らしいセンス!笑。
藤岡先生のすごいところは、ほんとに音楽理論とか無敵の知識がありながら、
「面白ければ音楽理論的に破綻してたっておっけいじゃん☆」というセンスをもってらっしゃったところです。
理論でカチコチになったりせず、つねに「やわらかアタマ」。
これが、まさに
天才たる所以だと思います。
「学んだ音楽理論が表現の妨げになったりするなら、捨てましょう」ということもおっしゃってました。
この言葉は、藤岡先生が言うからこそ、説得力がある言葉だと思います。
また、身長も158cmと小柄ですが、手も小さかったです。
先生がよく笑い話で言ってたのが、当時のMI JAPANの校長であるポールギルバートと手の大きさを比べたら、ポールの手のひらの部分だけで、藤岡先生のいっぱいに広げた手が全部入りきってしまったという伝説、、、笑。
ギターは手の大きさ関係ない!ということなんですね。
先生が育った淡路島には、楽器屋がひとつしかなくて、情報も限られたものだったそうです。
すごく印象に残ってるのが、
「いまの時代はネットに情報がありすぎて、子供たちがどの情報を選んでいいのかわからなくなっている気がする。そういう子たちがギターを嫌いになったりしないように導いてあげたいな」って。
とにかくギターが大好きで、ギターの楽しさをみんなに伝えてくれる先生でした。
僕の本業はギターメーカーの方のESPのデザインやWEB関係なのですが、
ESPの音楽学校であるESP Music Schoolがお茶の水に誕生したときは、
スタッフの人数がまったく足りなかったので、
学校のHPやYOUTUBEの動画制作など、軌道に乗るまでいろいろやってたんですよね。
そんな中で、「うちの学校はこんなすごい先生がいっぱいいるんですよ〜。みなさん気軽に無料体験レッスンに来てみてね〜」っていうのを伝えたくて、この動画をアップしてました。
この動画は、うちの生徒さんにBIGBOSSでギターをご購入いただいてお渡しするとき、
たまたまいらっしゃった藤岡先生に、
「先生〜これちょっと弾いてみてください〜♪」とお渡しして弾いてもらったんです。
そしたら、いきなしこのプレイ笑。
ギターご購入いただいた生徒さんは
完全に目が点になってました笑。
こんなすごい音楽教室、他にないでしょ?笑。
藤岡先生は、ネガティブなことを決して言わない方でした。
他人のことも、アーティストのことも、どんなギターのことも、エフェクターのことも、
ネガティブなことは決して言わない方でした。
常にめっちゃポジティブでした。
だからこそ、すべてのトーンを肯定して、誰も思いつかないようなすごいフレーズをいっぱいいっぱい弾いてらっしゃったんだと思います。
ESPスタッフとして、これからも藤岡先生が残された功績を讃えながら、さらにさらにギターを広めて行きますね☆
また佐々木個人としても、先生の足元にも遠く及びませんが、マイペースにこれからもギター精進してまいります!
これからもみんなを見守っていてくださいね☆
- 2018/01/11(木) |
- 日記
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