+++この物語は、ピュアで内気で人一倍傷つきやすくてナイーブでそれでいて横顔がちょっぴり爽やかでエメラルドグリーンの靴下をはいているのにも関わらず流行を5万年先取りしてブーツインを初めてこの日本に広めSNOOPYをこよなく愛するが好きな女の子のタイプは安田美沙子ちゃんで初めて好きになったアイドルは南野陽子さんですなんとなくわかるでしょ?あとやっぱり中森明菜さんは憧れでしたところで最近ずっと韓国ドラマにはまっていますが「冬ソナ」よりも絶対に「秋の童話」がおすすめなんですが「我が心のオルガン」も素晴らしい作品でした最近読んだ本では北方謙三「水滸伝」がすごく面白いですが全19巻中の今10巻目にさしかかりました漢とかいておとこと読むそんな物語です好きな作家は村上春樹です超美少年がエレキギターという楽器に出会い、ギターを弾くことで自らの殻を打ち破り、一人の男としてたくましく成長してゆく過程を余すところなくドラマ化したものである!+++
<あっきー物語#20>
後日、あらためて海ちゃんにライヴの感想を伝えた。
「海彦!ちびらり、想像していた以上にカッコよかったぞ!まさかあんな大変なことになってるとは!」
「おお~ありがとう~♪でもあっきーちゃんから見たらまだまだでしょう???」
「とんでもない!オマエがやろうとしていることは絶対に間違ってない!このまま突っ走れ!」
その後、細かい部分で気になった点をいくつか言わせてもらった。
とにかくボーカルの女の子はものすごいカリスマがある。
だけど、ちょっとバックバンドがひっこんでないかい???
フロントがもう少し前に出て来たら、バンドとしての迫力がもっともっと出ると思う。
ヘヴィメタルバンドと謳っているわけだから、もうちょっとステージングとかアグレッシヴにしたら
もっともっとカッコイイバンドになると思うよ。と。
海ちゃんは何度もうなずきながら聞いてくれていた。
その日は熱い音楽談義で盛り上がった。
海彦のバンマスとしての考え方もすごくしっかりしていたし、
学校を卒業して今、こうして社会人になってからこそ、趣味としてやることに意義がある、という話もすごく共感できた。
社会人バンド、いいじゃん!
オレも今の仕事がもう少し落ち着いたら、ASTRAL、もう一回やろうかな、と思い始めていた。
家でひさびさにギターを弾き始めた。
ちびらりワンマンからしばらくして、サークルの先輩の結婚パーティがあった。
新郎さんと新婦さんも、どちらもサークルで大変お世話になった先輩方なのである。
その結婚パーティで、ギターを弾いてくれないか?とお話をいただいた。
新郎さんはさわやかなドラマーでありながら同時に恐るべき雀士でもあり、あっきーはいつも麻雀でかわいがってもらっていた。
先輩としてもドラマーとしても、そして雀士としても大リスペクトしていたので、先輩の結婚パーティでギターで声をかけていただけるなんて光栄である!
新婦さんはボーカルでいつでもニコニコ笑顔のやさしいお姉さんで、先輩がいるとパッと周りが明るくなるような、そんな素敵な人なのだ。そして信じられないくらい歌が上手いのである!!
先輩としてはもちろん、シンガーとしても大リスペクトしていたので、お二人の結婚パーティでギターで声をかけていただけるなんてますます光栄である!
そこで、ひさしぶりにエレキギターを手にしてバンドをやらせてもらったのである!!!
ドラムが新郎、ボーカルが新婦で、瓜生明希葉さんというアーティストのコピーバンドである。
ポップス系なので、あっきーはESPのEMGピックアップが付いたストラトでジャズコーを使ってプレイした。
久しぶりのバンド演奏。
楽しかった!!!
バンドっていいなあ。。。
演奏もすっごくうまく行ったし、新郎新婦にもとても喜んでいただけて嬉しかった。
本当に素敵な結婚パーティだった。
そして、先輩方と楽しいお酒が飲んでいたら、突然モジャモジャ頭の男が話しかけて来た。
彼の名は、伊達海彦と言った。
つーか、オマエも来てたんか!
「いやぁ!あっきー!そのギターいい音してるねえ!」
「おう。EMGのピックアップ付いててさ、ノイズが少ないんだよね。」
「いやぁ。ストラトの音っていいなぁ~。」
そのとき、
あっきーの頭から「もくもくもく」と煙が出て来た。
ひらめいたッ!!!
それは、素敵なアイディアだった。
策士・あっきーの誕生である。
そのアイディアとはこうだ。
今日はとてもいい気分だ。
↓
そして、お酒がとても美味しい。
↓
久々にお会いする先輩方ともっとお酒が飲みたい。
↓
よーし今日は朝までいっちゃうぞ!
↓
しかしギターは重い。
↓
持って帰るのが面倒だ。
↓
と、目の前にオレのギターに興味があるらしいモジャモジャアタマがいる。
あっきーはそのモジャモジャアタマに諭すように語りかけた。
「海ちゃん!ちびらりでこれからレコーディングとかするんだろ?」
「うん。実は今年アルバムを作ろうかなと思っててさ」
「レコーディングには、ストラトは1本あった方がいいぞ」
「え・・・ああ・・・うん」
「ストラト絶対あった方がイイって!!!(力説)」
「は、、、はい。。。」
「このギター持ってけ。ちびらりのレコーディングで使ってくれよ!」
「えっ!いいの?」
「ああ。きっと役に立つ」
「わぁ~ありがとう~♪じゃあ御言葉に甘えて貸してもらうよ♪」
こうして取引は無事成立したのであった。
しめしめ。
海彦は、
まんまと策に嵌まってくれた♪
その日はもちろん朝まで飲み会だ♪
ハシゴして移動するときも、ギターはもちろん海ちゃんが運んでくれた。
そして次の朝、あっきーはほろ酔い気分で手ぶらで帰ったのは言うまでもない。
なお、後で聞いた話だが、このギターはちびらり「いちまいめ」収録の「紫電の瞳」という楽曲で使われたそうである。
ぜひ聞いてみてください。
それからもちょこちょこ海彦とは酒を飲んだ。
その度に、音楽について、バンドについて語り合った。
しかしオレはもうバンドは引退したつもりだったので、仕事に没頭していた。
この時期、オレはインターネットで何が出来るんだろう?会社としてどんなことが出来るんだろう?
と考えて、少しでも音楽シーンを盛り上げるのに役立てるようなコンテンツを次々に立ち上げていった。
ミュージシャンのギターを紹介したり、インタビューをして公開したり、ライブレポートをしたり、
こういうコンテンツがあって直接的にギターがポンポン売れるというわけではないかもしれないが、
オレなりに出来ることをいろいろ模索していた時期だった。
趣味でバンドなんてやっている暇も全くなかったし、オレの仕事はいろんなバンドさんをインターネットで応援することなのだ。
それに命を懸けていた。
何千人も読んでくれているオレのWEBSHOPのメールマガジンで、
ちびらりの宣伝をしたこともあった。
オレなりに、ずっとちびらりを応援し続けるつもりだった。
そんなある時。2005年の年末。
海彦から連絡が入った。
「こないだ仲良くなった若いギタリストがさぁ、あっきーの会社のギターに興味があるんだって。来年ちびらりの新年会があるんだけど、ぜひ話をしてあげてくれないかな?」
「ほんと???じゃあ顔出すよ~!楽しみにしてるね♪」
2006年1月初頭、新年会に行くと、海彦とその若いギタリスト、そしてちびらりのボーカルの女の子とその職場のスタッフさん達も一緒だった。
海彦がみんなにオレを紹介してくれて、すぐに楽しい飲み会になった。
ボーカルの女の子とちゃんとお話させてもらうのはこの日が初めてだったが、
話をしてみると、思った通りすごくプロ意識の高い人だった。
アーティストだ。この人は一本芯が通っててすげえ人だよ。
飲み会は楽しく進行し、その若いギタリストともギター話で熱く盛り上がった!
いやー君、いいねえ!!
若いのにたいしたもんだ!おっちゃん嬉しいよぉ!頑張れよぉ~~~!!!
そんな感じで宴もたけなわ。
さて、そろそろ終電のお時間。
じゃあオイラはこのへんで。。。
海彦が突然、神妙な面持ちで、意味不明なことを言い出した。。。
→続きを読む
- 2008/04/28(月) |
- あっきー物語
-