もうかれこれ2年以上ライブとかしていませんが、、、
国産メロディックスピードメタルの重鎮・AZRAELは、重鎮らしくの〜んびりとレコーディングしております笑。
2012年のちびらりの「鈍色の街」と「シヲン」のときはAxe-Fxをメインにレコーディングしましたが、
現在進行中のAZRAELのRECはリアンプという作業をしてMarshallヘッドをメインに活用しています。
具体的にはギター→Axe-Fx→DIGIDESIGN 96 I/Oと接続し、
ProTools HD 10.3.10にて、24bit 48kHzでレコーディングしています。

シールドはすべて、自作のBELDEN 8412です。
8412は「方向性あり」で、信号が流れる上流の方のみにアースを落としています。
具体的には上流のプラグには、8412の黒をホット、白と網線のアースをコールドに。
下流には黒をホット、白のみをコールドに、アースは熱修復チューブで絶縁してます。
おいどんのエフェクターの配線もすべてこの「8412方向性あり」でやっています。

Axe-Fxでは、内部で信号を分岐させて2つのアウトプットから出力。
OUTPUT1にチューブスクリーマーとマーシャルJCM800のモデリングのメインサウンド。
これをモニターしながらPROTOOLSのトラック1にレコーディングします。
トラック1のAxe-Fxの音も十分良いクオリティですから場合によってはそのまま使うこともあります。
OUTPUT2のSEND端子からは、ギターからの入力そのままのペケペケ音をそのまま出力してPROTOOLSのトラック2へ。
これを後にリアンプします。
PROTOOLS上にて、2トラックを立ち上げ、2音同時にレコーディング。

そして・・・鬼のエディットです!笑。
何度も何度も何度も聞き返してベストテイクをつなぎあわせ、エディットしていきます。
前ノリにしてみたり後ノリにしてみたり、ほんの少し動かすだけでグルーブを決定するエディットは、実は弾いてるときよりも楽しいです笑。
エディットがおわったら、リアンプ作業です。

リアンプは
PROTOOLS上からOUTPUTをAnalog 1-2ではなく、OUTPUT3など任意の出力を選択。
メインのサウンドは、
DIGIDESIGN 96 I/O(OUTPUT3)→RADIAL REAMP JCR→Boot-Leg Jaw Breaker→Marshall 1987→FRYETTE PS-2→Axe-Fx(REDWIREZキャビネットシミュレーター)→DIGIDESIGN 96 I/O(INPUT 1)
FRYETTE PS-2はダミーロードとして使用しています。
通常のライブと同じくMarshall 1987はクランチセッティングにして、Boot-Leg Jaw Breakerにてメインの歪みを作っています。
Boot-Leg Jaw Breakerのツマミは3つとも基本12時。
FRYETTE PS-2は、BRITEはEDGE、WARMはDEEPに設定。
リアンプ時のAxe-FxはRED WIREの1960キャビネットシミュレーターで使用。
SM57、AKG D112、の2種類でリアンプしてミックスします。
SM57は基本のサウンド。
AKGはすこしドンシャリ気味のちょっと空気感の違うサウンドをミックスです。
これをさらに微調整すべく、DIGIDESIGN 96 I/Oに戻ってPROTOOLS上でAUX TRACKにWAVES RENEISSENCE EQを立ち上げ、1kから8khzあたりハイ持ち上げたりして、微調整をしてレコーディングしています。
このデーターをミックスをやってくれているベースのやすこ(YASU)に送ってオケにあわせて最終微調整してもらってます☆
信号の流れがすんごい遠回りというか、まどろっこしいですが、いろいろ試行錯誤をして現在こんな感じになっております。
高校生のときに使ってた4トラックのカセットテープMTRからすると、
異次元のハイクオリティな環境が、こんなに低価格で手に入る時代になったんです。
テクノロジーの進化に感謝ですね☆

リアンプ時の注意点としては、ProToolsのトラック上でクリップゲインで歪みの質、量が全然変わってきます。
ちょっと上げ気味にすると、Marshallが良い感じで歪んでくれます。
このクリップゲイン機能は、PROTOOLS 9くらいから実装された機能なのですが、リアンプ時にものすごく重要な機能ですので、常に意識して数値を変更しています。
<<MEMO>>
・リアンプはクリップゲインでボリューム上げ気味にすることで歪み量をコントロールできる
・Boot-Leg Jaw Breakerのコントロールは2時、12時、12時のときもあり。これもボリュームあげてブーストさせるため。
・ソロのときは2時、12時、3時にしたり、ブースターをかませたりいろいろ。
・Marshall 1987のコントロールは、PRESENCEは12時、VOLUME 1はできるだけちいさく、VOLUME 2は9時〜10時、その他は0
やすこ(YASU)の素晴らしいミックスのおかげで、DEMOのときの音質を遥かに超えるすばらしい完成度になっております!
こんな感じで、のんびり楽しくレコーディングしてますので、AZRAELの新作を楽しみに待っててくださいね☆
- 2018/03/19(月) |
- 日記
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人によっていろいろな考え方があり、
願掛けをするときには、百度参りをしてみたり、酒を断ってみたり、写経をしたり、、、いろいろあるんでしょうが、
自分の場合は、古いエフェクターの電池を交換したり、古いギターアンプをメンテナンスしたりすることが、一種の願掛けみたいなものでしたね笑。
とりあえず身の回りのものすべて「再生」したかった。。。
残念ながら願いは100%までは叶えてもらえませんでしたが、
もしかしたら手術すらも出来ず2年前に力尽きていたかもしれないなと思うと、
神様に楽しい時間をたくさんいただいたんだなと感謝の気持ちもあります。
悲しみを忘れようとか、乗り越えようとかするのって、けっこうシンドくて、、、
こういうときは、「ヨイショ!」ってまるっと持ち上げて背負ってしまった方が一歩前に進めます。
すっごい重いんだけど、立ち止まるよりも、ぜんぶ背負って一歩前へ!
そんなこんなの流れで、なんだか無性にエフェクターが作りたくなり、
イングヴェイが使用してるので有名なDODのオーバードライブをつくってみました⭐︎


エフェクター作るのに熱中してると、
いろんな邪念が取り払われて、、、、不思議な癒し効果ありますよ!!!笑。

DODの初期のグレイバージョンを目指して作ってみました。
オペアンプはLM741CNを使用。
コンデンサはWIMAのMKPシリーズ。
ポリプロピレンコンデンサーというのを使ってみました。
音も良いけど、赤い色味が良い!!!笑。
このDOD250の回路って、MXRのDISTORSION +とほぼ同じ回路みたいですね。
めっちゃシンプルな回路。
無駄のない美しい回路です。
電解コンデンサはスプラグ。
クリッピングダイオードをゲルマニウムの1N60にしてみたので、
BOSSのOD-1とはまたちがう感じの独特の歪みになりました。
GAIN上げるとちょっとファズっぽいですね。それがシングルコイルと合ってるのかも。
っていうかゲルマニウムって温度で音が変わるっていう話で、40度が一番良いらしいんですが、
エフェクターの回路上を40度にキープするには、、、どうしたらいいんでしょう?笑。
エフェクターケースに通風口を作り、誰かにローディやってもらってドライヤーで温め続けてもらおうかな笑。
まあ、適当に作ったにしてはそこそこ良い感じに仕上がったので、
気が向いたらこんどライブで使ってみようかなと思います⭐︎
またいろいろエフェクター作りたいなぁ(^o^)
- 2018/03/09(金) |
- ギター・エフェクター
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ひさしぶりのAZRAELライブが決定しました!
ずっとレコーディング作業が続いているAZRAELですが、
とりあえずギター録りまではほぼ終わっており、これから歌入れ、という状況です。
ニューアルバムは、いつ発売になるんでしょうねえ汗。
そんなところへ、AZRAELのベースのやすこ(YASU)から、
彼が率いるGRAND FINALEのツアーファイナルがあるので、AZRAELで出ませんか?というお話をいただき、
GRANDFINALE、昨日も渋谷デセオにライブを観に行ってきましたが、
ほんとに新しいバンドとは思えないくらい、貫禄たっぷりのステージでした!
オレもファンの一人です☆
GRANDFINALEオフィシャルサイトはこちらGRAND FINALEのために、AZRAELとして一肌脱いでやるか!
なんていう驕り高ぶった感じではなく、
あ、ありがたく前座やらせていただきます〜的な笑。
そんな感じで、メロスピ重鎮のオジサンたちが
天を舞うハイトーンと、地を這うようなMC
で吉祥寺にお茶を濁しにまいりますので、ぜひお楽しみに!!!
→預かりチケットのお申し込みはこちら
- 2018/03/05(月) |
- 日記
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